【感想】透視能力者が教える『生きる不安への「答え」』(レバナ・シェル・ブドラ)

人知れず、心の中に不安や不満を抱えている人は多くいます。
コロナ禍で、自分と向き合う時間も増えています。
自分の中にある「将来への不安や恐れ」「孤独感」「単調な毎日への飽き」などに、ふと気づく瞬間はないでしょうか。

今回ご紹介する『生きる不安への「答え」』(レバナ・シェル・ブドラ著、飛鳥新社刊)は、自分と向き合う具体的なテクニックを教えてくれる本です。

「人生に不満や不安を感じている」
「自分が下すべき決断をつい他人に委ねてしまう」
「人生が望みどおりに進むと思えない」
という方におすすめです。

『生きる不安への「答え」』がおすすめな方
・ヒーリング、カウンセリングに興味がある方
・精神世界に働きかけることで、物質世界への影響を期待する方
・自分らしい人生を生きることに興味がある方

『生きる不安への「答え」』ってどんな本?

『生きる不安への「答え」』は、透視能力者でヒーラーのレバナ・シェル・ブドラさんが、自分自身の内なる情熱に従って生きることの大切さと、そのための具体的なスキルを紹介している本です。
2001年に飛鳥新社から刊行されました。

『生きる不安への「答え」』の全体構成

全体の構成は次のようになっています。

●第1章 あなたの情熱はどこに行ってしまったのでしょう
●第2章 あなたは誰のために生きていますか?
●第3章 さあ、あなたの情熱を解放しましょう
●第4章 情熱的な魂と性表現
●第5章 情熱的な霊性……魂の言語
●第6章 ある透視カウンセラーの視点
●スキル・セクションA……夢の人生を生きるためのエネルギー・スキル
●スキル・セクションB……情熱的な魂とつながるための現代版瞑想

第1章から第6章までは「内なる情熱に従って生きる」ことについて、さまざまな角度から説明されています。

著者は「内なる真の情熱に、素直に従って生きている状態」が幸せだと考えているそうです。他の誰でもない、自分自身の情熱に従って生きている状態とはどういう状態なのか、そのために何をすれば良いのか、著者のクライアントや著者自身の体験を交えながら紹介されています。

そして、そのために役立つ技法が、後半の「スキル・セクションA、B」にまとめられています。

『生きる不安への「答え」』著者のレバナ・シェル・ブドラさんについて

著者のレバナ・シェル・ブドラさんのプロフィールは次のとおりです。

世界屈指の透視能力者、ヒーラー、カウンセラー、セミナー主催者、講演家、作家。1946年生。幼少時より自身の特殊な能力に目覚め、1972年から透視カウンセラーならびにセミナー主催者として世界をまたに活躍。1980年、透視ならびにヒーリング能力の伝授、自己変容セミナー、成功セミナーの主催、及び、減量法、ストレス管理法、瞑想法などの指導を目的とする研究機関兼学校、『クリアサイト・センター』(在:米国カリフォルニア州サンタモニカ)を創設、現在も理事長兼校長として実践指導に当たる。アンティオック大学卒。ヨガと仏教(禅宗)にも造詣が深い。数々のニューエージ・イベントで講演。テレビ、ラジオに頻繁に出演。
著書に『オーラ・カラーリング・ブック』『エコ・スピリット』『今すぐ人生を変える簡単な六つの方法』(求龍堂刊)『深く生きるための30のメッセージ』(朝日ソノラマ刊)等がある。
親日家としても知られ、1992年からは日本(東京)でも定期的に個人カウンセリングとセミナーを行ない続け〔招聘元:ジャパンメディカルアーツ株式会社)〕、親しみやすい気さくな態度と結果重視の効果的なセミナー・プログラムにより、受講生の大きな信頼と人気を呼んでいる。

(以上、本書カバーより引用)

自らを「クレアボヤント(透視能力者)」だと名乗るレバナ・シェル・ブドラさん。幼いときから、人のオーラを見たり、未来に起こることを知ったりと「超常的」な現象を体験してきたそうです。その能力を使ってカウンセラーとして活動するなかで、透視した情報を伝えるだけでは「人生を変える手助けをするには明らかに不充分」だと感じたといいます。そこで、人の従来の行動パターンや感じ方を変化させたり、恐れや怒りといった障害物を取り除いたりする、さまざまなスキルを研究。1980年には「クリアサイト・センター」を設立し、指導するようになったそうです。

親日家ということで、しばしば来日セミナーも行っているようです。実は私も2009年ごろ、一度、「クリアサイト・ジャパン」というところが主催されたイブニングセミナーに参加したことがあります。無料だったか、数千円だったか忘れましたが、ヒーリングや透視に関する短時間のセミナーで、遠目にも優しい雰囲気の先生でした。コロナ禍の今は、オンラインでさまざまなセミナーを行っておられるようです。

>>「クリアサイト・ジャパン」のホームページ
http://www.clearsight.jp/index.html

『生きる不安への「答え」』の感想

自分の情熱に従って生きているか?

『生きる不安への「答え」』の第1~6章は、「自分の情熱に従って生きているか?」というテーマが繰り返し問いかけられます。

第1章では、著者が「自分のボーイフレンドを喜ばせるために」似合わないヘアスタイルを選択していた体験が書かれています。『そのとき私は、明らかに、自分の真の情熱を語る「内なる声」に耳を傾けることをやめ、他人の願望に自分自身を占領させてしまっていました。』と著者は振り返ります。

透視能力を持つ著者は、他人のフィーリングに人一倍敏感で、近くにいる人の感覚や痛み、恐れ、愛などを自然に感じとってしまいます。しかし、あるころから、他人の感覚と自分自身の感覚を明確に区別できるようになりました。

実は、透視能力を持っていなくても、多くの人たちが、同じように他人のフィーリングを察知しています。ただし、多くの人は、自分のフィーリングと他人のフィーリングを区別できず、知らず知らずのうちに友人や家族を喜ばせることばかりになって、自分が本当にはやりたくないことを続けてしまいます。

著者が開発したスキルの数々を用いることで、誰もが簡単に、他人のフィーリングと自分のフィーリングを区別できるようになると言います。そのスキルがまとめられているのが、本書後半の「スキル・セクションA」「スキル・セクションB」になります。

ネガティブなエネルギーを爆破する

「スキル・セクション」の中でも、特に使いやすいと思われるのが「ネガティブなエネルギーを爆破する」スキルです。

過去のネガティブな感情、心理パターン、他人から与えられたプログラムなどを自分の内側から取り除くために有効だといいます。 やり方は、イメージが得意な人であれば簡単です。

イメージの中で、自分の2メートルほど向こう側に、大きな箱を創造します。そこに、過去の嫌な思い出でも、現在の怒りや不安でも、爆破したいものをさっと入れて、すぐに蓋を閉めます。そして、箱の下にダイナマイトを1本取り付けて点火し、中に入っているものを箱ごと一気に爆破します。
箱と中身は、爆破されることで、エネルギーの粒子に姿を変えます。その中で、もともと自分のものでなかったエネルギーを、本当の持ち主のところに返します。押したり、つついたり、心の中で「家に帰りなさい」と言うだけでも良いそうです。
さらに、粒子の中にある自分自身のエネルギーを「美しい光」のイメージで、自分の中に引き込み、取り戻します。
この方法を繰り返すことで、さまざまなものをイメージの中で爆破し、自分へのネガティブな影響を取り除くことができるそうです。

私も(今回のブログ記事を書くのをきっかけに、数年ぶりに)「爆破テクニック」を試してみました。

爆破したのは、数年前のネガティブな思い出です。友人家族たちとキャンプに行ったとき、余った食材やお酒を、我先に持ち帰った子がいました。チェックアウト時間が迫っていたこともあり何も言えず、あっという間のできごとでした。悪気はなかったのかもしれませんが、共同でお金を出して買ったものなのに…ひと声かけてくれたら、皆で分けて帰れたのに…とモヤモヤしました。そんな小さいことにこだわる自分もイヤでした。そのときのモヤモヤ感を思い出して爆破してみました。

ダイナマイトで爆破すると、メラメラと赤い炎が燃えて、その中からお札やコインのイメージが浮かんできました。そのお札やコインは、「私自身のエネルギーなのか?」と考えてみると、おそらく一部は私のエネルギーですが、残りは私のエネルギーではない感覚がありました。そして、そのお金のどこまでが自分のエネルギーとは言い切れない感じがしました。

私は、「金は天下の回りもの」ということわざを思い出し、そこから自分のエネルギーを取り戻そうとするのは止めました。そして、イメージの中のお金に向かって「お友達を連れて戻ってきてね!」と言いました。
これを機に、そのときのことは諦めがつき、ほとんど思い出すことがなくなりました。

自分自身に許可を与える

もうひとつ、使いやすいのが「自分自身に許可を与える」スキルです。
多くの人が「自分にとって正しいこと」ではなく、「自分以外の人たちが考えている正しいこと」を行っています。それは「自分にとって正しいことを行う許可を、自分自身に与えていないから」だと、著者は書いています。そこで、このスキルが役立ちます。

やり方は簡単です。
イメージの中で、温度計のような形をした「パミッション・ゲージ(許可レベル測定器)」を創造します。
棒型の温度計。水銀で計るタイプです。
目盛りは0%から100%まで。その中を上下するのは、明るい真っ赤なエネルギーです。
イメージできたら、パミッション・ゲージに質問してみます。例えば「私は、今より3キロ痩せることを、自分にどれくらい許可しているのでしょう?」という具合です。
そして、測定器のゲージをイメージの中で上げていきます。自然に止まるところが、現在の許可レベルです。
試しにやってみると、「私が3キロ痩せること」は、30%までしか許可できていませんでした。ダイエットが成功しないはずです。 この測定器は、許可レベルを上げることにも利用できます。
例えば、私が3キロ痩せることを30%しか自分に許可していないことがわかりました。これを100%に近づけるには、まず、イメージの中で目盛りを35%まで引き上げます。
翌日、また同じ質問をして、その時点での許可レベルを測り、そこからまた5%だけ引き上げます。例えば許可レベルが35%であれば、40%まで引き上げます。
こうやって、許可レベルが100%に達するまで、毎日5%ずつ引き上げていきます。
コツとして「一度に5%以上は絶対に上昇させないこと」と書かれています。もし一挙に上昇させてしまうと、留まり続けることができず、すぐにもとの位置に戻ってしまうことが多いからだそうです。 ほかにも、「自分が人生のなかで本当にほしがっているものを知る」「自分が行いたいことのリストを作る」といったことに、この測定器のイメージを利用できるそうです。

『生きる不安への「答え」』の感想まとめ

『生きる不安への「答え」』は、透視能力者でヒーラーのレバナ・シェル・ブドラさんが、自分自身の内なる情熱に従って生きることの大切さと、そのための具体的なスキルを紹介している本です。 多くの人が、知らず知らずのうちに、他人の感覚に大きな影響を受けて、本当に自分自身の望む人生から離れています。
この本には、他人の感覚と自分のフィーリングを区別するための瞑想法やイメージ法がまとめられています。
「ネガティブなエネルギーを爆破する」「自分自身に許可を与える」など、すぐに使えるスキルも載っています。
とくに、イメージするのが得意な方にはおすすめの本です。 私も、この本の「自分自身に許可を与える」スキルで、自分に「痩せる許可」を与えられるか試してみます!

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