【書評・感想】元祖引き寄せの名著『クリエイティング・マネー ~光の存在オリンとダベンが語る豊かさへの道~』(サネヤ・ロウマン、デュエン・パッカー)

「もっとお金を稼ぎたい」「自分のライフワークを見つけたい」と願う人は多いでしょう。一方で、十分な収入が得られず、好きなことをやってお金を稼ぐことを諦めてしまった人も多くいます。お金に関する不安や心配に人生が支配されていながら、そこから抜け出す方法が分からない人が多くいます。

今回ご紹介する『クリエイティング・マネー~光の存在オリンとダベンが語る豊かさへの道~』(サネヤ・ロウマン+デュエン・パッカー著、マホロバアート)は、スピリチュアルな視点から、豊かさを実現する方法を教えてくれる本です。

『クリエイティング・マネー』がおすすめな方
・自分が好きなことをして、十分なお金を手に入れたい方
・ライフワークを見つけたい方
・宇宙の法則を使って豊かさを手に入れたい方

『クリエイティング・マネー』ってどんな本?

『クリエイティング・マネー』は、霊的存在とチャネリングできるサネヤ・ロウマンさんとデュエン・パッカーさんが、それぞれの指導霊である「オリン」と「ダベン」から、豊かさの霊的法則や、豊かさを創造する方法について教えられた話をまとめた本で、全米50万部、世界24カ国以上に翻訳されたベストセラーです。

日本では1995年にマホロバアート社から刊行されましたが、2011年に同社は廃業。その後、2017年2月にナチュラルスピリット社から復刊されました。原書の「改訂版」からの新翻訳で、サブタイトルも少し変更され、『クリエイティング・マネー ― 光の存在オリンとダベンが語る豊かさのスピリチュアルな法則』と題されています。

この記事は、基本的にマホロバアート社の刊行物を基に紹介していきます。(筆者の手元にあるのがそちらなので)

新訳の復刊版とは多少異なるところがあるかも知れませんがご了承ください。

『クリエイティング・マネー』の全体構成

全体の構成は次のようになっています。

●はじめに/序章など

●第1部 お金を生み出す

●第2部 技術をさらに発展させる

●第3部 自分のライフワークを創造する

●第4部 お金をもつ

●豊かさの法則/オリンの本の紹介/訳者あとがき

第1部「お金を生み出す」

この章では「実現の技術」つまり「自分が欲しいものをどのように見つけるか」を学びます。その結果、自分が求めたものよりも、さらによい物事を自分に引き寄せるようになるそうです。

第2部「技術をさらに発展させる」

この章では、豊かさを自分の人生に「許す」ことについて、自分が持っている障害に働きかけ、それを突破することを学べます。

第3部「自分のライフワークを創造する」

自分の好きなことをやって、お金と豊かさを生み出すことを学ぶ章です。理想の仕事を惹きつけ、ライフワークを見つけ、生活のために自分の好きなことをするための、多くの簡単なエネルギーテクニックを学べます。

第4部「お金をもつ」

自分の人生でお金と豊かさを持つことについて書かれています。

付録:プレイシート、エクササイズ、アファメーション

ほとんどの章に「プレイシート」として、いくつかの質問に答えながら自分を探求していけるワークシートが付いています。答えを書き出すことが実現の第一歩を助けるそうです。

また「エクササイズ(練習)」として、8つの瞑想やイメージングの方法が提示されています。

また、本のいたるところに「アファメーション(肯定的宣言)」が太字で記載されています。たとえば「私は無限の豊かさを持っています」というように、肯定形・現在形で述べられています。こうしたアファメーションを自分自身に言うとき、自分にとって真実なものとしてそれらを創造し始めるのだそうです。

おすすめの読み方

この本は、もちろん最初から読んでいくのも良いですが、もう1つの使い方があります。自分のハイアーセルフとの対話に使うのです。「お金について自分がどの領域に働きかければ利益を得るのかを尋ね、それからどのページでも適当に開き、その章・ページ・アファメーションを自分のハイアーセルフからの合図として使う」という方法もできるそうです。

『クリエイティング・マネー』著者のサネヤ・ロウマンさん、デュエン・パッカーさんについて

著者のサネヤ・ロウマンさん、デュエン・パッカーさんのプロフィールは、とてもシンプルです。

サネヤ・ロウマン(Sanaya Roman)
愛と光の存在であるオリンをチャネリングするチャネル。
デュエン・パッカー(Duane Packer)
愛と光の存在であるダベンをチャネリングするチャネル。

(以上、本書 著者紹介より引用)

>>著者 サネヤ・ロウマンさん、デュエン・パッカーさんのホームページ(英語)

Orin and DaBen Home Page
The spiritual teachings of Orin and DaBen, Channeled through Sanaya Roman and Duane Packer.

サネヤ・ロウマンさんとデュエン・パッカーさんは、お二人でチャネリングの入門書『オープニング・トゥ・チャネル―あなたの内なるガイドとつながる方法』も出版されています。

高次元のガイドとつながるためのプロセスを1からステップごとに紹介しています。こちらも興味深い本です。

『クリエイティング・マネー』の感想

元祖「引き寄せと豊かさの法則」の名著

私が『クリエイティング・マネー』を読んだきっかけは、『幸せな宝地図であなたの夢がかなう』の著者・望月俊孝さんが「影響を受けた本」として紹介されていたからです。15年以上前です。

当時の自分にとっては、お金に対してスピリチュアルな捉え方をすることが新鮮でした。お金は現実的なもので、スピリチュアルな領域とは遠いものだと思っていたのです。

この本でも「お金の法則には2種類ある」と、オリンとダベンは(つまり、チャネリングされた指導霊たちは)言っています。

1つは霊的法則。もう1つは人間が作ったお金の法則です。

お金の霊的法則というのは、豊かさを創造する普遍的エネルギーの法則だそうです。潮の干満、無限の考え方、与えることと受け取ること、感謝、自分の価値を敬うこと、明確な同意、引きつける力、などです。

人間が作ったお金の法則には、財政計画、マーケティング、税金などが含まれます。

これらの両方と調和することで、より少ないエネルギーでより多くのお金を引きつけ、蓄え、生み出すことができるそうです。

あなたが豊かさの源泉です

この本には、オリンとダベンのメッセージとして、豊かさについてのスピリチュアルな法則がさまざまな角度から紹介されています。

第1章の「あなたが豊かさの源泉です」では、「自分の思考が磁石のように物質を引きつける」という基本的な引き寄せの法則について書かれています。思考が、自分が引きつけるもののモデルを作ります。そのため、自分が欲しいものを考えることが大切です。

また、肯定的に考えることの大切さや、否定的思考への対処方法も紹介されています。肯定的感情と肯定的思考が、自分が欲しい物事を引きつけますが、だからといって自分の否定的思考を恐れたり嫌ったりすることは、それにもっと力を与えてしまいます。もし自分の否定的思考に気づいたら、ただその横に肯定的な思考を置けば良いのだそうです。たとえばもし自分が「私は十分なお金がない」という考えを言っているのに気づいたら、ただ「私は十分なお金がある」と言えば良いそうです。

自分を許す

過去を振り返って「あの土地を買っておけばよかった」「あのとき投資をしなければよかった」など後悔が出てくることがあります。こうした考えは、より大きな豊かさを手に入れることを差し止めてしまう可能性があります。

もしこうした考えが起こったら、それに関心を払わず、代わりに「自分が賢くお金を使ったとき」「自分が手に入れたものを喜んだとき」「投資して儲けたとき」「貸したお金が全額返ってきたとき」などについて考えると良いそうです。

また、オリンとダベンは、しばらく時間をとって、自分の子ども時代のメッセージを見るようにも勧めています。

・自分の両親がどのようにお金を使っていたか

・彼らは自分たちのものを買っていたか、お金を楽しんでいたか。それとも、十分なお金を持つために苦労していたか

・彼らはいくら稼いだかを自由にあなたと話したか。それとも、お金は禁じられた話題だったか

・彼らはあなたのためにどのようにお金を使ったか。

・彼らはあなたの願いを大切だと思っていたか

・今の自分とお金との関係が、両親がお金に対して持っていた関係とつながっていることがわかるか。

・両親は、いきいきした感覚、幸福、健康、自己愛をもたらすような形で、お金を稼ぎ、使うようにしていたか。

などを振り返ってみます。

子どもたちは、自分の両親から「受け取る」のに慣れています。そのため、多くの人々は、両親から受け取るのと同じやり方で、宇宙からも受け取るものだと思っています。たとえば、両親が気前良く、惜しみなく与える人たちだったなら、あなたは気前よく惜しみなく与える宇宙を信じることでしょう。反対に、両親があなたの欲しかった多くの物事を拒否したならば、あなたは自分が欲しい物事を自分にまだ拒否しているかもしれません。

「欲しいものは何でも持つことを許してくれる、自分にふさわしい親に、あなた自身がなってください」とオリンとダベンは言っています。

自分が成功し、ある程度の豊かさを持ったあらゆるときに焦点を当てて、自分のために新しい個人史を創造することができます。

・自分が欲しかったおもちゃを手に入れたとき

・誰かが予期せぬお金の贈り物をくれたとき

・自分が求めた以上のお金を受け取ったとき

このようなときを思い出して、喜び、興奮、感謝の感覚を得れば得るほど、ますます多くのよい物事を自分の未来に引きつけることになるそうです。

自分の価値を敬う

「お金であれ、自分にとって価値のある他のどんな媒体であれ、自分のサービスが値すると思うものを受け取ることが大切です」とオリンとダベンは言います。自分の時間とエネルギーに価値を認めないと、豊かさの流れを切り離すことになるそうです。

多くの人々は、他人が自分の価値を理解し、もっと与えてくれることを望んでいます。しかし、自分からその気持ちについて話すことはありません。

自分の時間の価値がどれくらいで、どのくらいの収入や交換が自分にとって意味があるのかを、自分自身で決定してください、とオリンとダベンは言います。「もっとお客や売上を伸ばすために、料金を下げよう」と多くの人が言います。しかし、オリンとダベンによれば、自分のサービスについて、自分が考える価値よりも低い水準まで、たえず料金を下げてはならないそうです。

それは、もし、自分自身が料金を下げたことを気持ちよく思わないなら、2つの点で、お金の流れを切り離してしまうことになるからです。1つめは、値下げしたことで、心の底で憤慨や悪感情があるとしたら、それがどんなに小さいものでも、それはお金が自分のところへ戻ってくることを止めてしまいます。もう1つは、自分の潜在意識に「自分の仕事には価値がない」と言っていることになり、それが自分に機会をもたらすことを止めてしまうそうです。

自分の仕事を評価する人々にだけ提供することです、とオリンとダベンは言います。もし、自分に値すると思う給料を受け取っていなかったり、自分の仕事によって意義ある貢献をしていないと感じているなら、自分の価値と時間を敬い、評価する質を育てることに取り組む必要があるそうです。

『クリエイティング・マネー』の感想まとめ

『クリエイティング・マネー』は、チャネリングを行うサネヤ・ロウマンさんとデュエン・パッカーさんが、ご自身の指導霊であるオリンとダベンから聞いた、豊かさの霊的法則を紹介している本です。全米50万部、世界24カ国以上に翻訳されたベストセラー。元祖「引き寄せと豊かさの法則」の名著と言えます。

オリンとダベンのメッセージとして、豊かさについてのスピリチュアルな法則がさまざまな角度から紹介されています。

思考が、自分が引きつけるもののモデルを作るため、自分が欲しいものを考えることが大切です。

自分が成功し、ある程度の豊かさを持った体験を思い出して、喜び、興奮、感謝の感覚を得れば得るほど、ますます多くのよい物事を自分の未来に引きつけることになるそうです。

また、「お金であれ、自分にとって価値のある他のどんな媒体であれ、自分のサービスが値すると思うものを受け取ることが大切です」とオリンとダベンは言います。自分の時間とエネルギーに価値を認めないと、豊かさの流れを切り離すことになるそうです。

その他にも、この記事で紹介しきれなかったさまざまな「豊かさの霊的法則」が詰まっている本です。

現在「改訂版」からの新翻訳版『クリエイティング・マネー ― 光の存在オリンとダベンが語る豊かさのスピリチュアルな法則』が、ナチュラルスピリット社から復刊されています。

引き寄せの法則に興味がある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。


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